八重歯/ガチャ歯
(叢生)について
前歯のガタガタ
=通称「八重歯/ガチャ歯」
「八重歯」とは、不正咬合の一種である叢生(歯並びが乱れている)の中で、犬歯と呼ばれる3番目の歯が唇側に傾いたり、位置がずれている状態を指します。
通常、他の歯よりも突出していることが多く、犬歯が目立つ場合には、2番目の歯が内側に入り込んでいることもあります。八重歯は、歯並びが不規則で凸凹している状態を表す叢生(そうせい)の一種であり、乱杭歯(らんぐいし)とも呼ばれることがあります。
多くの人が八重歯を自己のコンプレックスと感じています。八重歯は不便を感じる人も多く、以前ほど「可愛い」というポジティブな印象は減少しています。また、犬歯は口の適切な機能にとって重要な役割を果たしており、正常な咬合状態の維持は口の健康にも大きな影響を与えます。つまり、八重歯の治療は必要な場合もあります。
八重歯の患者さんは、口元の歯並びに悩みを抱く方が多くおり、歯並びが周囲の人に与える印象や、自分自身が鏡で見たときの印象についても気にしているようです。
前歯のガタガタを部分矯正で治す!
「八重歯/ガチャ歯」の歯並びに
コンプレックスをお持ちの患者さんへ
前歯のガタガタ「八重歯」を矯正治療で治すことで、口元の見た目がガラっとわかりやすく改善されるため、歯並びや笑顔に自信を取り戻す患者さんが多くいらっしゃいます。
部分矯正のたつや歯科では、患者さん一人ひとりに合わせた治療プランをご提案いたします。
前歯のガタガタ・八重歯のお悩みは、治療実績が豊富な当院までお気軽にご相談ください。
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症例詳細「治療内容:部分矯正の上顎、費用:24万円+税、治療期間:6ヶ月、リスク:後戻りの可能性」
八重歯のデメリットについて
① 奥歯や顎に大きな負担がかかる
人が食べ物を噛む際、歯1本につき約50kgという大きな力がかかります。この中でも犬歯は非常に重要であり、歯列全体にかかる負担を分散する役割を果たしています。
食べ物を奥歯でしっかりと噛み潰す際、顎が横方向に動くと犬歯が上下で噛み合い、その力を受け止めます。犬歯は他の歯に比べて尖っているため、噛み合うことで上下の奥歯が少し離れ、奥歯に過度な負担がかからないようにしています。
しかし、八重歯の場合、上下の犬歯がうまく噛み合わず、他の歯、特に奥歯に大きな負担がかかってしまいます。この状態が持続すると、歯の摩耗やヒビの発生、虫歯や知覚過敏のリスクが高まります。また、顎に過度な負担がかかることで顎関節症などの症状が現れる可能性もあります。
② 虫歯、歯周病になりやすい
八重歯になると、歯並びが重なってしまい、表面と裏面の両方からの歯磨きが困難になります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
フロスなどを使って丁寧に清掃する習慣を身につけることが重要です。
③ 見た目へのコンプレックス
前歯のガタガタ「八重歯」の見た目が気になり、口元に自信を持てないなど自身のコンプレックスに繋がる方が多いです。
さらに、八重歯は歯の並びよりも外側に突出しているため、八重歯の部分の頬が外に膨らんでしまうことがあります。口の端の頬が外に膨らむことで、顔の印象が小動物のように見える可能性があります。
④ 歯並びや噛み合わせが悪化する可能性
八重歯があると、咀嚼がうまくできなくなります。 その結果、上顎の噛める歯の数が減少し、結果的に少ない本数の歯で咬まざるを得なくなります。これにより、一本あたりの噛み合わせの負担が増えます。
噛み合わせの負担が増すと、長期的には咬合性外傷と呼ばれる状態が引き起こされ、歯を支える組織である歯槽骨などが弱まる可能性があります。 結果として、歯周病の悪化や咬み合わせや顎のバランスの乱れが生じることがあります。
なぜ、八重歯/ガチャ歯になるのか?
前歯のガタガタ
「八重歯/ガチャ歯」の原因
- 顎の骨の発育が不十分
- 歯の生え変わり時期に関連する問題
- 乳歯の時期に起こる虫歯の問題
八重歯が生じる主な原因は、歯の大きさに対して顎の小ささがあることです。顎が小さいと、永久歯が適切に並ぶスペースが十分に確保できなくなります。その結果、後から生えてくる歯が押し出される傾向があります。
八重歯の中でも特に前歯中央から3本目の犬歯は、最後に生えてくることが多いため、歯列からはみ出してしまうことがよくあります。八重歯は遺伝すると言われることがありますが、遺伝するのは八重歯自体よりも、顎や歯の大きさや形などの要素です。
顎の骨の大きさは、遺伝以外にも幼少期の食事習慣が関与しており、柔らかい食品ばかりを摂取したことで骨の適切な成長が妨げられ、小さくなる場合があります。また、乳歯が早期に抜け落ちると、永久歯が正常に誘導されずにずれて生える可能性が高いと考えられています。
八重歯/ガチャ歯を
放置するリスクとは?
① 見た目に対するコンプレックス
最近では、八重歯がかわいいとされる傾向が減少し、むしろ八重歯が気になる方や唇が閉じにくくなるために唇を噛んでしまう方が増えてきています。
八重歯は見た目や笑った時に前歯の不規則さが目立つため、一般的にはネガティブなイメージが強く、多くの人がコンプレックスを抱く傾向にあります。
② 清掃面、
虫歯や歯周病が進行と口臭の悪化
八重歯は、他の歯と比べて高い位置にあるため、普段の歯磨きでは意識しないと磨き残しが生じる可能性があります。特に八重歯とその手前の歯の間や横の面は注意が必要です。八重歯は通常よりも磨き残しが多くなりやすいため、適切な歯磨きを怠ると虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。
また、問題となるのは八重歯だけではありません。もし歯と歯の間に虫歯ができてしまった場合、隣の歯にも感染が広がる可能性があります。歯周病も一部の歯だけで発症することは少なく、歯と歯の間の歯茎が腫れている場合は、隣の歯にも影響を及ぼしている可能性があります。
定期的な検診やクリーニングを受けることで、問題を最小限に抑えることができます。これにより、八重歯や他の歯のトラブルを予防することが期待されます。
③ 口内炎
犬歯が前に出ていると、唇を巻き込みやすくなることがあります。唇が巻き込まれて噛んでしまうことで、口内に外傷性の口内炎ができる場合があります。
口内炎が存在すると、痛みを避けるために歯ブラシの使用が難しくなる傾向があります。不衛生な状態が続くと、口内炎の治りが遅くなる可能性もあります。 もし何度も口内炎が繰り返しできているようであれば、矯正治療を検討することをおすすめします。